もうカードマジックのテクニックに苦しむことはありません! 実践派のマジシャン2人によるセッションから生まれた、 ウケるセルフワークトリック。 あなたのすることは、適切な準備とテクニックを使わない演技だけです。 「ケセラセラ」 新しいマジックを習うことは、楽しいことです。 自分が知らないトリックを見て、驚き、そして自分のものにしていく喜びは マジックを趣味にしている人にしかわからないものでしょう。 ただし、新しいものを覚える際には避けて通れないものが 「テクニック」の習得です。 ひそかに隠し持つ、ひそかに取ってくる、どうしても緊張してしまう瞬間です。 そして、現象を起こすためのテクニックを行う瞬間も、緊張が走るタイミングです。 ステージマジックよりも、クロースアップマジックなど、お客さんとの距離が近いと 余計に緊張してしまいます。 カードマジックなどでは、お客さんにして欲しいことを伝え、 頭で次に行うことを考えつつ指先ではテクニックを駆使している状態が続きます。 そういったことからも、カードマジックは難しい!なんて思う人も多いものです。 でも、テクニックをできる限り取り除いたカードマジック、 適切にカードを扱うだけで不思議な現象が起こるなら、演じてみたいと思いませんか? そういったマジックを「セルフワーキング」と言って、テクニックを使わずに自動的 に不思議なことが起こるトリックたちです。 確かに面白いものもあるのですが、数学的な原理に基づいていることも多く、 手続きが多かったり、同じような動きが繰り返されたりと、面白さでは引けを取るものです。 そのために、セルフワークを演じるプロマジシャンは多くはないのですが・・・ 今回実践派のマジシャンが自らのレパートリーとなるセルフワーク・トリックを発表 しました。 その名も「ケセラセラ」 まさにプロユースの、インパクトのあるカードマジックでありながら、実はセルフ ワークで自動的に行われる、という優れもの。 マジシャンは自分の指先に注意をはらう必要もなくなり お客さんとのコミュニケーションに意識を向けることができます。 実際にここ数か月の間、仕事としてこれらのマジックを演じてきていますので、 その効果は十分に検証され、修正されたベストなバージョンが冊子とDVDで 詳しく解説されています。 全部で6作品と、多くの演技をしてきて発見したセオリーが1つ、 冊子では解説されています。 ・朝日トランプ 古くからある原理を利用しつつ、さらに大胆に発展させることで、連続して演じら れる回数を増やすことができ、まさに改良と言える作品です。 特定のカードが何度も上に上がってきてしまう、という流れなのですが、全くテク ニックなしで行え、マジックを教えてほしいと言われた時には、繰り返しできる点やテクニック が必要ないマジックであるだけではなく、原理の巧妙さもまた楽しんでもらえる作品です。 若手マジシャンのホープであるOga氏の考案ですが、そこに庄司氏が実践的なア ドバイスを加え、充実した内容の作品になっています。 ・ここだトランプ 以前に庄司氏がテレビで演じたこともある作品です。 実際には技法を1つ使用していますが、難しいものではなく適切に動かせばいい というものなので、掲載になったものです。 1枚のカードを選んでもらい、覚えてもらった後に、マジシャンがデックにカード を差し込みます。 その際マジシャンは「ここだ!」と大きな声を出します。 まずは、選んでもらったカードをズバリいい当てます。お客さんは「ここだ!」と 言った意味を聞きますが、デックを確認するとその意味が分かり拍手をもらえます。 ちょっとした演出なのですが、その演出で一般の方相手には非常に効果的なトリッ クになっています。 ・すごろくトランプ セットがシンプルですので、類似の作品があると思いますが、これは発展性を感じ る作品です。 トランプを配っていって出てきたカードの、数字の分だけカードを配って山を作 り、最後のカードは表向きに返して、また数字の分だけ配っていきます。 できた山は4つあり、手元には4枚のカードが残ります。 偶然の一致であるとマジシャンが言いますが、お客さんはジョークに聞こえます。 でも実際に予言は成功していて、手元の4枚と、各山の上で表向きになっている カードがメイトカードで一致しているのです。 配っていくだけでできてしまうからこその注意点も、はやふみ、庄司両マジシャン が冊子に書いていますので不思議に演じることができるようになります。 ・よげんののトランプ 原理はデビット・カパーフィールドさえ、ショーに取り入れているものですが、非 常に即興でできるように、庄司タカヒト流に改案されました。 どうしても手続きが長くなってしまうタイプの「カードを配る」トリックですが、 なんと段数は2段だけになり、演じやすく効果的です。 名刺や冊子等でも行えますので、実は非常に便利な手順です。 ・四則演算トランプ カードマジックですが、当てるのは計算した数字。 計算の結果がきちんとカードで出てくるのですが、不思議というよりも気持ちがい いカードマジックです。計算ができるようになったくらいのお子さんに演じると、 楽しく参加してくれるでしょう。 カードのフォースがありますが、非常に巧妙な方法でフォースしていて、マニアで 引っかかる可能性が大きく、実践的なものです。 ・テイクアウェイスリーカードアルファ ボーナストリックで、ESPカードを使ったトリックです。 考案者は研究家として知られている平木氏の作品でフォーサイト発行の 「魔法修行1」に載っているものです。 1枚のESPカードを選んでもらい、ケースにしまっておきます。山を半分に分け て、左右の山のトップから自由に3枚ずつ取っていきます(右、右、左等)。 その後の山のトップを見るとマークが一致しています。 再度自由にトップから3枚を取り、トップを確認すると一致しています。 最後には、ケース入れたカードのマークが勢ぞろいしてしまいます。 詳しいタイミングはDVDを見ていただくとお分かりと思います。 これもテクニックなしで演じられる、強力なトリックです。 そして、実戦から生まれた理論である「Limit Freedom Theory」も解説です。 自由度は高い方がいいのか? 演者の行為は、お客さんにはどのように見えるのか? 安易なセリフや行動によって、効果を減らしてしまったり、演技力を要求される。 セルフワークトリックだからこそ、テクニックではなく演技に集中できます。 自分の演技を冷静に見る機会にしてみても、非常に役立つトリックたちが詰まってい ます。 文章を読むのが面倒!という方は、DVDをご覧いただければ演技と解説はすべて 載っています。 手元のアップで、適切なタイミングで字幕も出ますので、非常に分かりやすいものに なっています。 また、DVDの最後にはライブ映像も入っていますので、実際どのくらいお客さんに ウケるのか、どのような演出で演技をしているのか、も勉強できます。 どうもカードマジックは・・・ と思っていた方も、これはお勧めできる作品集です。 すぐにカードを手に取って、練習してみたくなるでしょう。 セルフワークなんて・・・ と思っている方も、「Limit Freedom Theory」を読んでみていただき ライブ映像を見て欲しいです。 自分自身で効果を半減しているセリフを、多用しているかもしれませんし テクニックを駆使してウケないトリックを演じるなら、テクニックを無くして お客さんにウケてみたいと思いませんか? 初心者の方に、何かカードマジックを教える際に、いいトリックは? なんて方にもおいしい冊子になっていますので、ぜひ手に入れていただき まずは演じてみてください。 きちんとセットしてあれば、まさに「ケセラセラ(なるようになるさ)です。」 お楽しみください。